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    変声期の男子 「あと○cm!」の指示で音程が上がる
           
「With You Smile」の場合
             

                               更新:  

                                              西邑 裕子(TOSS中学新潟いなほの会)

                                                          

変声期の男子で曲の出だしの音が低くなってしまう生徒に「あと○cm!」と3回やらせたら、正しい音で歌えるようになった。


中学1年生のクラス。
いつも全校で一番くらい大きい声で歌ってくれるTくんは、大きい声は出せるけど、音が違ってしまうのを気にしている。
「With You Smile」の出だし。男子の音が濁っている。
何回か歌っている間に、Tくんのキーが違うことが分かった。
別な所を歌っている時は、出だしの音と同じ音も出せるのも分かった。
変声期に特有の、自分の声の出し方に慣れていない状態のようだ。

指示1 男声、「青い〜」だけ。どうぞ!

指示2 Hさん、Yさん、座りましょう。

かなりの冒険だったが、音が合っている生徒から座って貰った。
まかり間違うと、残された生徒は、むくれてしまう。
この時は、絶対うまく歌わせる自信があった。
Tくんは、5度くらい低い音で歌っていた。

指示3 Tさん、あと5cm高く!

Tくんは、ちょっと「え〜」という顔をしたが、やってくれた。3度ほど上がった。よっしゃ!だ。

指示4 すごい!近づいた!あと2cm!

Tくん、またもや、え〜という顔をしたが、これでまた、2度ほどあがった。あと少しだ!

指示5 やった!あと1cm!

Tくん、今度は「え〜!」と声に出した。やばいかな?と思ったが、やってくれた。そして、見事はまった!
「すご〜い!Tさん、よくできたね!それでいいんだよ!」
「まだ自分の声に慣れなくて大変かもしれないけど、こうやって歌っているとだんだん慣れてくるからね。」


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